ドキドキ・ワクワクの入学式から早1ヶ月近くが経ち、新1年生もそろそろ学校に慣れてきたころでしょうか。どのお子さんも勉強が楽しくて、目を輝かせながら学校へ通っていると思います。
しかし、時が過ぎ、高学年になると半分近くの子供たちが、勉強は楽しくないと思うようになるのです。本当に残念なことですね。勉強が楽しくないと学校の楽しさも半減します。今回は、自力で伸びる子に育つ、勉強の心構えについてです。
教わる者としての態度を教える
先生は先生
最近では、学校の先生より難関といわれる学校を卒業したご父兄はたくさんおられます。そのためか、学校の先生をバカにするご父兄が結構おられるようです。
しかし、お子さんの前で先生を呼び捨てにしたり、指導方針をけなしたりするのは止めるべきです。
そのような親の態度を見たお子さんは、先生の言うことを聞かなくなります。先生の言うことを聞かずにいて、学習効果があがることはありません。
お子さんには、教わる者としての態度を教えるべきで、先生の話をきちんと聞くこと、指示を守ることを習慣付けることが必要です。
先生に納得できないなら
もし、先生の指導法などへの疑問があれば、お子さんの前で言うのではなく、直接先生に尋ねてみるべきです。その上でどうしても納得がいかなければ、先生への批判は差し控えた上で、お子さんにご家庭ならではの教育を施せばよいのです。
特に、思想や信条については、我が家独自のものがあってしかるべきなので、「よそはよそ、うちはうち」は、決して理不尽なものではありません。
勉強を怖がらせない
脅しは禁物
お子さんにきちんと勉強させたいがため、「ちゃんとやらないとついていけなくなるよ」などと脅しをかけるご父兄もおられます。また、「先生に怒られるよ」という脅し文句もよく聞かれます。
しかし、これらは上手いやり方とはいえません。勉強は先生に怒られないためにやるものではありませんし、お子さんの手に負えないシロモノでもありません。
安心して勉強できれば伸びる
お子さんにとって、怖い対象と親しむのは難しいことです。学校の勉強や先生は怖いものではないことを教えましょう。
義務教育は、全ての親が自分の子供に受けさせなければならないもので、だれでもきちんと勉強すればできるようにつくられているから心配ない、先生は理由もなく怒ったりはしないから大丈夫ということを、お子さんに伝えましょう。
安心してこそじっくり勉強に取り組むことができ、じっくり取り組めば、自然と伸びていくものなのです。
子供に本当のことを教える
美しい言葉の落とし穴
子供には無限の可能性があると言われていますが、無限なのはあくまでも可能性であることを教えなければなりません。
まだ何者でもないお子さんは、何者にでもなれる可能性があります。しかし、現実には時間と椅子の制限によって、無情にもドアが閉じられてしまうことはよくあることなのです。
夢をつかむためには
お子さんに夢を見せるだけでは片手落ちです。夢が大きければ大きいほど、それに見合う手堅い詰めが必要で、それがなければ夢は夢のままで終わってしまいます。
一郎くんだって、大きな夢を叶えるために、小学校の頃から綿密な計画を立てて実行していました。お子さんの目を将来に向けさせる働き掛けと、毎日の勉強や練習の習慣付けをするのは、家庭での大切な教育といえます。
心構えが勉強の基盤
勉強には精神論より方法論が効果的という考え方もあります。しかし、心構えができていなければ、方法論はうまく機能しません。
親が手伝わなければ宿題をしない、テストの出来が悪いと途端にヤル気をなくすなどといったことは、心構えができていないために起きることです。心構えができている子どもたちは、自分なりに試行錯誤を繰り返しながら、やるべきことをやってゆけるようになります。
剣道においては、心構えができていなければ構えが崩れ、技が決まりません。同じように、勉強でも心構えができていなければ、学んだことが身についてゆかないのです。心構えこそが勉強の基盤なのです。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【構え】です。
構えができているということは準備ができているということ。落ちてきたボタモチをしっかりチャッチするためにも必要なものなのです。
※今日はボタモチ1個追加!
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