いじめない・いじめられない子に育つ小学1年生からの社会教育

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子供たち

無事に小学校デビューを果たし、お子さんの行動範囲はずいぶんと広がったのではないでしょうか?一方、親の目の届かないところで、我が子がいじめに巻き込まれたりしないか気に掛かるところです。

お子さんの社会性を育み、だれとでも良い関係を作れるようになれば、いじめの心配はなくなります。今回は社会性の育て方についてです。

社会性とはどんなもの?

社会性は勉強より大切

社会性は、勉強の成績よりもっと大切なものです。社会性が乏しいと、能力が高くて努力をしているにもかかわらず、なぜか人生がうまくいかなかったりするのです。

社会性は、社会で生きていくために必須のもので、他者との関係性として現れてきます。

社会性は時間を掛けて育ってゆくものであり、人格形成に大きな影響を及ぼすため、できるだけ早いうちから、社会性を伸ばすための働きかけを始めることをおすすめします。

また、社会性は、主張せず周りが丸く収まるようにすることではありませんし、皆にいい顔をする八方美人でもありません、字面は似ていますが、社交性とも別モノで、社交性が低くても、社会性の高い人はたくさんいます。

小学生にとっての社会性とは

社会性について、小学1年生に説明するなら、お互い助け合いながら生きているということと、皆が守るべきルールがあるということでしょうか。

社会性の具体的なスキルとしては、人の話を聴く・規則を守る・責任ある行動をする・助けを求める・人のために行動する・自分の感情を見守るといった、他者と良い関係性を築くためのものです。

これらは社会性を高めるためのトレーニングとしても有効なものでもあります。

社会性がないとどうなるの?

小学1年生では、まだ黙って人の話を聞くことさえ難しいと思います。

  • 言いたいことを言い合ってケンカが始まる
  • 規則を守らない子への非難が集中する
  • 無責任な行動で周りに迷惑を掛ける
  • 助けて欲しいのに泣いているだけ

などのように、まだ自己中心的な言動が多く見られます。

自分以外の他者へ目が向かないことが原因ですが、こんなことをしていれば、だんだんと友達はいなくなってしまうのです。急がば回れ、自分だけのことを考えていると、結局後で自分が困ることになってしまいます。

とはいえ、いい年をして、似たようなことをしている大人もたくさんいます。社会性は、一生かけて身につけていくものだからです。

社会性を育てるには?

必要なのは、広い視野と豊かな情操と小さな勇気です。これらは毎日の暮らしの中で、少しずつ養われてゆきます。

視野を広げる

まず、世の中には規則と言うものがあって、それはみんなが守るべきものだということを教えましょう。そして、みんなで助け合って生きているということも理解させなければなりません。

そのためには、小学生1年生といえども、家を一歩出れば社会の一員であることを自覚させることが大切なのです。その場にいる他の人たちのことを考えた言動をとることは、社会性を養うために良い訓練となります。

電車の中で騒がないことや、レジでは並んで待つことなど、日常生活の中でいくらでもチャンスはありますね。また、困っている人に声をかけるなど、親が手本を示すことも大切です。

豊かな情操を育む

情操というと難しい解釈をされがちですが、真・善・美に価値を見出す感性と、心を深く見つめる目だというのが筆者の解釈です。

感情から気持ちへシフト

小学1年生であっても、相手の感情は理解できるはずです。相手の立場や事情を理解することは難しくても、相手が怒っている、悲しんでいるということはわかるものです。

それがわかればこそ、なぜ怒っているんだろう、悲しんでいるんだろうと考えることができるようになります。

他人の気持ちがわかるには

情操教育といっても、お稽古に通う必要はありません。そんなことよりも、お子さんの話をしっかりと聞いてあげることが大切です。

このときに注意すべきことは、意見や忠告はいったん横に置いて、まずはお子さんの気持ちを汲んであげることです。自分の気持ちを共有してもらえた体験が、他人の気持ちを考えようとするために必要となります。

心豊かなひとときを

動物や植物を育てる、絵や工作などを楽しむ、本を読む、海や山で自然の息吹を感じるといったこともおすすめです。

もしお子さんが望めば、あなたも一緒に楽しんでみてはどうでしょうか?こんな時間を持てるのは、せいぜい小学校低学年までの期間限定、忙しいからとおざなりにするのはもったいないことです。

少しばかりの勇気を育む

まだ自己の確立ができていな小学1年生でも、小さな勇気を育てることはできます。勇気が育てば自己の確立も進んでゆき、社会性も育ってゆきます。

世の中や他者を信じる勇気

世の中や他者を信じるには勇気が必要です。この勇気は、一番身近な親を信じられてこそ持つことができます。

まだ何もわからないように見える子供であっても、親のことは良く見ています。すぐにバレるような嘘で子供をごまかしたり、親ができもしないことを子供に押し付けたりしていては、子供が親を信じるようにはなりません。

もちろん親だって発展途上ですから、失敗したりうっかりしたりということはしょっちゅうでしょう。そんなときは、素直に失敗したことを認め、今度はちゃんとやるという正直さと素直さを示せばよいのです。

自分を信じる勇気

自信は、親が自分を信じてくれているという実感から育まれるものです。自分を信じるといっても、「自分はなんとかやっていけると思う」という程度のもので充分。

これは、体験に裏打ちされて強化されるものですが、最初の一歩を後押しするのは、親が自分を信じてくれているという実感です。

小さいころは、親と自分との境界線はあいまいなため、親が思っている自分の姿が自己イメージに与える影響はとても大きくなります。

親が自分にOKを出している、だから自分はOKだといった感じの流れで、失敗してもOKという親の大らかな態度が、お子さん自身の自己イメージを良きものとしていくのです。

社会性が我が子を守る

社会性が育っていれば、どこででも誰とでもよい関係性を築くことができます。近い将来、お子さんが怒涛の思春期を迎えても、身につけた社会性を駆使してうまく乗り切ってくれるでしょう。

お子さんの生きる社会が広がれば広がるほど、親がしてやれることは少なくなってゆきます。まだ、お子さんが半分手の中にいる今のうちに、あとあと役に立つ種をまいてあげたいものですね。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【示し】です。

子供は親の言うことは聞かなくても、親のすることはよく見ていて真似をします。子育ての奥義は、真似されても困らない姿を子供に示すことなのです。

※今日はボタモチ1個追加!

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