家族葬とは?どこまで呼べばいいのかと必要な費用を解説

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最近の葬儀では家族葬が増えているようで、ご近所の葬儀に参列する機会は少なくなりました。家族葬は費用が手頃だし。故人とゆっくりお別れができてよかったという声が聞かれますが、どのようなシステムになっているのかはよく分かりませんでした。

先日、家族葬専門業者が開催したセミナーに参加したので、内容をシェアしたいと思います。

家族葬とはどんなもの?

家族葬は新しいスタイルの葬儀ですが、従来の葬儀とはどこがどのように違うのか疑問でした。その辺りをセミナーで詳しく聞いてきたのでご紹介しましょう。

家族葬なら参列者を選べる

従来の葬儀には誰でも参列でき、親族以外のご近所や会社関係の方々がたくさん来られます。さらに葬儀当日まで、参列者の数や顔ぶれはわかりません。そのため参列者への対応に追われたり、ご焼香の順番に気を使ったりするものでした。

一方家族葬では、参列者の範囲を自分たちの考えで決めることができます。希望なら誰にも知らせず、故人と二人だけで最期の時間を過ごすことも可能です。

家族葬では何人呼べるの?

一般的に家族葬での参列者はおおむね50名以下とされていて、それ以上の人数になると一般葬とされることが多いようです。ちなみに今回のセミナーを主催した葬儀会社では、最大30名が目安でした。

つまり誰を呼ぶのかではなく何人呼ぶのかが、業界的には家族葬と一般葬の分かれ目となっているようです。

家族葬では僧侶なしでもOK

最近は特定のお寺とのお付き合いがないご家庭が多く、従来の一般葬で読経をお願いする場合でも、葬儀会社に委託して見繕ってもらっているのが現状です。

そんなおざなりな状態でも、一般葬では僧侶の読経は必須アイテムとなっていますが、家族葬では僧侶を呼ばないという選択も可能です。家族がお経をあげたりCDを流したり、読経を完全に省いたりすることもできるのです。

もちろん希望する宗派の僧侶に来てもらってもOK。家族葬では故人や遺族の希望に合わせた柔軟な対応をしてもらえます。

家族葬にはどこまで呼べばいい?

家族葬は、家族や親族以外の人は参列できないというものではありません。親族ではない、故人とご縁の深かった方にも来ていだだけます。反対に親族や血縁者であっても、呼びたくなければ呼ばなくていいのです。

家族葬には呼ばなかったけれど、一般葬では声を掛けたであろうという方に対しては、葬儀終了後に挨拶状を送付しておくことをおすすめします。

ただし、あとで「なぜ自分を呼ばなかったのか」とねじ込まれることは充分あり得るため、面倒なことになりそうな方は呼んでおいたほうが無難でしょう。

家族葬の費用はどのくらい?

家族葬にはさまざまなプランが用意されていて、参加人数や祭壇のしつらえなどによって、費用は大きく変わってきます。

たくさんの参列者を迎えたりお花を豪華にしたりすれば、通常の葬儀と変わらないほどの費用になることもあるのです。

葬儀に絶対必要なものは少ない

葬儀で絶対に外せないものは意外と少なくて、火葬とそれに付随するもの程度です。

具体的には、火葬代金と火葬を行うときに必要な火葬埋葬許可書、火葬埋葬許可書の発行に必要な死亡診断書の料金が必要最低料金で、料金の目安は以下のとおりです。

  • 死亡診断書:5,000円程度(病院によりけり)
  • 火葬埋葬許可書:300円程度(自治体によりけり)
  • 火葬代金:15,000円程度(火葬場によりけり)
  • 棺:20,000円程度から(ランクによりけり)

これら以外のものはいわばオプションのようなもので、さまざまなものがプラスされて葬儀代金はどんどん高くなってゆくのです。。

家族葬の最安費用の目安

筆者が参加した葬儀会社が提供しているミニマムサイズの「シンプルな家族葬」(10名程度・会員価格税抜き45万円)は、以下のような内容になっています。

  • 式場
  • 枕飾り
  • 位牌
  • 仏衣
  • 納棺
  • ドライアイス(2回分)
  • 骨箱
  • 遺影
  • 焼香設備
  • 寝台車(2回分)
  • 霊柩車
  • 火葬料
  • 運営スタッフ(通夜・式各1名)
  • サポートスタッフ(1名)
  • 料理(税抜き2万円まで)

オプションで安置室使用料・1日10,000円、宿泊セット・1組3,000円などをつければ充分でしょう。参列者から御香料を頂く場合は当日返しが別途必要になり、僧侶へのお布施も別料金です。

ネットなどでもっと安いプランがたくさん見受けられますが、見積書をしっかり見て内容を確認してください。追加オプションなしでお見送りできる家族葬の費用は、40~50万円程度がミニマムラインの目安です。

家族葬の人気プランは65万円

人気プラン「アットホームな家族葬」は15名程度で税抜き65万円で、「シンプルな家族葬」に以下のサービスが追加されています。

  • 後飾り
  • 受付
  • 初七日法要
  • 礼状(15枚分)
  • 返礼品(15名分)

これらに加えて料理が税抜き4万円分となり、棺・骨壷・遺影が豪華版になっています。御香典を受け取るための受付や返礼品が追加され、初七日法要まで済ませるプランです。

その他、30名まで対応の85万円プランと105万円プランがありますが、参列者の人数が増えるため広い会場や マイクロバスが必要になります。さらに司会者をつけたり料理や返礼品を増やしたりするなど、オプションの追加にともない費用も膨らんでいくわけです。

家族葬で納得のいく葬儀をしたい

家族葬の説明会にぜひご参加を

家族葬は、明朗会計と自由度の高さがメリットの葬儀スタイルです。家族葬のメリットを最大化するには、基本プランの内容が分かりやすい業者を選ぶことが大切でしょう。

基本プランでは足りずオプションを追加することになり、予定より費用がかさんでしまうようでは困りますし、期待通りの葬儀が行えなければ悔いが残ります。

事前に家族葬の説明会に参加して、どのようなプランが提供されているのか、プランごとにどのような葬儀が行えるのかを、しっかりチェックされることをおすすめします。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【お任せ】です。

葬儀を執り行うのは遺族です。そして故人との最期のお別れの場である葬儀は、遺族のためのものでしょう。後のことは遺族にお任せして、安らかに旅立ちたいと思います。

※今日はボタモチ、1個追加!

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