一人暮らしを機に自炊を始めようかと思い立ったけれど、まず何から手をつければいいのだろう?と、いきなり壁に突き当たってしまったあなた。自炊を難しく考えすぎていませんか?
大丈夫、これからお話しするコツとワザを使って、気軽に挑戦してみてください。自炊がこんなに簡単だったとは・・・と驚かれること請け合いです。
自炊をはばむ3つの「ない」
それでは、最初のハードルからクリアしてゆきましょう。
まず、道具がない
実家であまっているものをもらいましょう。菜箸やしゃもじ、ザルなど、大抵のモノがそろうはずです。
おすすめのアイテムは、テフロンの大きめ深型フライパンとそれに合うフタ。煮る・焼く・揚げると守備範囲が大変広く、大活躍します。もうひとつ厚手の小鍋があれば、蒸し物や炊飯もこなせます。
そして、時間がない
筆者も一人暮らしを始めたころは外食をしていました。しかし、お店に出向いて食事にありつけるまで結構な時間が必要で、帰宅して自分で作ったほうが手っ取り早くすむことに気づき、自炊派に転向しました。自炊にかかる時間は案外短いものなのです。
そもそも、料理をしたことがない
料理のことを割烹ともいいますね。割烹とは材料を切って(割)加熱する(烹)ことをいいます。小学校の調理実習を思い出してください。あんな感じで十分です。もっと言えば、焼肉や鍋の延長。今までに焼肉も鍋もしたことがないという方はいないと思います。
要は、「適当な大きさに切れて」いて、「焦げない程度に加熱されて」いて、「ほどよく味がついて」いれば上出来ということです。
自炊が続かない4つの「面倒」
食材の調達が面倒
一人暮らし向けに、よくまとめ買い・まとめ調理をすすめられていますが、筆者はすぐにやめました。せっかくの休みが、食材の買出しと台所仕事で費やされてしまうのはもったいないと感じたからです。
月に一度、大型スーパーで乾物類や麺類、調味料を中心に調達し、日配系は帰宅ルートにあるミニスーパーで、仕事帰りに調達していました。閉店間際だったので割引シール付きの食材がよりどりみどりでした。
食材の管理が面倒
買いだめした食材は、管理が大変です。コンスタントに使っていかないと、傷ませてしまうことになりかねません。これが結構プレッシャーで、自炊が義務化してしまいます。自炊が楽しい一人暮らしの妨げになっては本末転倒ですね。
食材の保管で注意が必要なのがお米、筆者は安いからと5kg入りを買ってしまい、うっかり虫をわかせてしまいました。おすすめは、2Lのペットボトルに詰めて涼しい日陰に保管することです。真夏以外は冷蔵庫にいれなくても大丈夫です。
料理が面倒
面倒なレシピにしたがうと面倒になります。フライパンに肉と切った野菜をならべて火にかける、鍋に油揚げと刻んだ野菜を放り込んだら水を加えて火にかける、これでOKです。
だしと取るなど、普通の主婦でもサボっていますし、調味料の分量も、いちいち量ったりしません。わざわざだしの素を買わなくても、めんつゆを使えばこれ1本ですみます。分量は、おひたしに醤油をかける程度より心持ち控えめで、いい感じになります。
後片付けはもっと面倒
調理器具をあれこれ使うと洗いものが増えます。また、水だけで落ちるものと油汚れのものを一緒にすると、水だけですんだものに汚れが移って手間が増えます。同じ理由でうかつに食器を重ねるのもNGです。
水切りに使っただけのザルなどは、流しに置かずにすぐ水で流してしまえばいいのです。油汚れのギトギトは、ウエスで拭き取ってから水を張っておきましょう。
また、生ゴミの処理が面倒になるのは、うっかりぬらしてしまうから。野菜の皮などはチラシに受けて、そのまま捨てましょう。
ムダをなくす調理のワザ
お弁当がおすすめ
自炊を始める理由のひとつに節約があげられます。でも、食材をムダにしていては節約どころではありません。買った食材は余さず食べつくしましょう。
また、手間のムダももったいないもので、せっかくの自由な一人暮らしを満喫するためにも、時間は有意義に使いたいものです。意外に思われるかもしれませんが、お弁当を作ると、この二つのムダを解決できるのです。
食材のムダをなくす
食材が新鮮なうちに食べきれないのなら、食べる機会を増やせばいいのです。余った食材はお弁当にまわして、次の日のお昼にいただきましょう。
手間のムダをなくす
夕食の支度と一緒にお弁当の仕度もすませてしまいましょう。夕食の一部をお弁当にまわせば、手間も一度でOK。朝起きてまな板を出して・・・など、考えただけでゲンナリしますね。
寝る前に米を洗って水とともに小鍋に入れておきます。翌朝起きたら火にかけて沸騰したら弱火で15分、その後放置。おかずは昨夜用意したものをレンジでチンするだけでOK。朝食を食べている間にできあがりです。
お弁当まではちょっと・・・
という方へのワザもご紹介します。
とにかく冷凍
食べ切れなかった食材は、上手に保存しましょう。調理前の切っただけのモノから調理後の完成品まで、たいていのモノは冷凍できます。あまったらとにかく冷凍するのがひとつ。
ついでに加工
もうひとつは、漬物やピクルスにしてしまう方法。中途半端にあまった野菜は、刻んでポリ袋に入れて塩を振り、軽くもんでから冷蔵庫へ、浅漬けが簡単にできあがります。3日は十分にもちますし、もう一品欲しいときに重宝します。あれば塩昆布を少し入れるとなおよしです。
また、適当に切った残り野菜をポリ袋に放り込んで、塩・砂糖・酢・水を少し加えたら軽くもみます。これも冷蔵庫に入れておけばピクルスのでき上がり、3日は大丈夫です。
どちらも、料理とは呼べないほどの手軽さですが、野菜をムダなく使い切るにはもってこいの方法です。
自炊にはメリットがいっぱい
自炊のメリットとしては、栄養バランスがよくなる、食費を節約できるなど、いろいろとあげられます。でも一番のメリットは、生活が規則正しく整うということではないでしょうか?
とにかく3食食べるということで、朝起きる時刻や夜寝る時刻が定まります。ついつい自堕落になり勝ちな一人暮らしのペースメーカーとして、自炊はあなたの大きな助けてとなってくれるでしょう。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【挑戦】です。「案ずるより生むが易し」と言うではありませんか。やってみれば思っていたほどのことはなかったりして、今まで悩んでいたのは何だったんだ?ということは、結構多かったりするのです。
※今日はボタモチ1個追加!
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