10月1日から消費税が10%に上がります。増税に伴う消費の冷え込みを緩和するため、消費税ポイント還元が行われることになりましたが、現金決済の場合はその恩恵に浴することはできません。
そこで、これを契機にキャッシュレス決済を始めようと思われる方に向けて、消費税ポイント還元の対象店やおすすめの決済方法を紹介します。
消費税ポイント還元を受ける必須2大条件とは?
消費税ポイント還元で税率が実質3%に
消費税ポイント還元とは「キャッシュレス・消費者還元事業」のことで、10月1日からの消費税率引上げに伴う需要減の緩和策として考えられました。
消費税率引上げ後9カ月間の期間限定で、中小・小規模事業者にてキャッシュレス決済を行ったときにポイントが還元されるという仕組みです。
現金決済が好きな日本国民に、ポイントを餌にしてキャッシュレス決済へ舵を切らせたいことに加え、中小・小規模事業者に向けてキャッシュレス対応を促したいという下心も見えますが…。
この条件を外すとポイント還元は受けられない
ポイント還元を受けるために外せない必須2大条件は以下の通りです。
- キャッシュレス決済を行うこと
- 対象事業所で買い物をすること
具体的には、個人商店でサンドイッチをキャッシュレスで買って持ち帰ると、消費税率は実質3%(10%から軽減税率分2%+ポイント還元分最大5%の割引)になるけれど、大企業の直営店でサンドイッチを食べると消費税率は10%になるというわけです。
とはいえ、個人商店のサンドイッチより直営店のサンドイッチのほうが好きという方には辛い選択といえるかもしれません。
消費税ポイント還元で得する方法とは?
画像引用元:キャッシュレス・ポイント還元事業(キャッシュレス・消費者還元事業)
まずは対象店をしっかりチェック
消費税ポイント還元の対象店を検索するためのサイトやアプリを使えば、どこで買い物をすればお得になるかすぐにわかります。パソコンなら経済産業省のキャッシュレス・消費者還元事業のマップ検索を、スマホなら「ポイント還元対象店舗検索アプリ」がそれです。
webサイト版はカテゴリー・還元率・決済手段で絞込検索が可能、アプリ版は地図上に表黄色いピンで示される対象店をタップすれば詳細を確認できます。
大規模店でも対象店になるケースも
消費税ポイント還元の対象店は、中小・小規模事業者となっています。ところが大手量販店でも資本金5000万円以下なら中小企業とみなされるため、ポイント還元の対象店となるのです。
みなさんがよく知っているヨドバシカメラは資本金が3,000万円、紀伊國屋書店は3,600万円。つまりヨドバシも紀伊国屋も中小・小規模事業者となっています。
さらに家電はどこで買っても同じ商品であれば品質は同じ、書籍なら価格も同じであるため、先に挙げたサンドイッチのようなジレンマとは無縁です。
なお、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングなどのオンラインでも、対象店であればポイント還元を受けることができます。
決済方法はQRコードがおすすめ
消費税ポイント還元の対象となる支払い方法は、キャッシュレス決済に限られています。
キャッシュレス決済の方法は、クレジットカードやデビットカードのほか、電子マネー、QRコード決済などたくさんありますが、小規模店で使いやすいものはQRコード決済です。
QRコード決済は専用の決済システムが不要なため、お店にとって導入しやすいというメリットがあります。
利用者側にとってもスマホさえあれば簡単に始められるので、これからキャッシュレス決済を取り入れようという方には、ぜひおすすめです。ちなみに筆者は楽天カードを使っている流れで、楽天Payを利用しています。
消費税ポイント還元は店舗と決済方法が肝要
取り戻せるものは取り戻そう!
天皇陛下のご即位に伴い、10月22日の「即位礼正殿の儀」で恩赦が実施される見通しです。それなのに無辜の国民に対して、消費の罰金ともいえる消費税が増税されるとは…。
消費の冷え込みが予測されるのに、なぜあえて増税?そもそもポイント還元の原資は税金で、徴収してばらまくなら最初から取らなければいいのでは?と疑問は尽きません。
さらにポイント還元は来年6月までの期間限定措置で、たった9ヵ月のために踊らされるのもなんだか癪。
とはいえ、取り戻せるものを見逃す手はありません。QRコードアプリをスマホに仕込み、対象店を検索してから街へ繰り出しましょう。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【行って来い】です。
代金の支払い方によって、損得が分かれるシビアな時代になりました。うまく決済方法を選ぶことで、お金が増えて戻ってくることも期待できそうです。
※今日はボタモチ、1個追加!
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