お掃除が苦手という人の多くは、片付けも苦手なようです。
モノが散らかった状態でお掃除を始めようしても、まず挫折します。何よりも先に、片付けから始めるのが勝利への道です。
お掃除も片付けも、楽でなければ続かない
お掃除が得意な人のおうちは、いつもキレイに片付いています。
それは片付けを習慣化しているから。習慣化できるレベルまで片付けの省力化を進めれば、お掃除が苦手な人でも、キレイなおうちを手に入れられます。
毎日やっている歯磨きを参考に、習慣化のために必要なことを考えてみましょう。
精神論は後回し
歯を磨くとき、自分探しをする人は滅多にいません。でも、片付けにはなぜか精神論だとか、心理学的・哲学的な難しい話だとかがつきものとなっています。
歯磨きレベルで片付けを行いたいのなら、精神論は無用です。難しいことは、汚部屋をキレイにしてからゆっくりと考えましょう。
やる手順が決まっている
歯を磨くとき、今日は何から取り掛かろうかと思案する人は滅多にいません。歯磨き剤をどのくらいつけるか、歯のどの辺りから磨き始めるか、ほぼ定型化しているはずです。
片付けの手順も定型化してしまえば、悩むことなくスムーズに進行させることができます。
やるタイミングが決まっている
歯を磨くタイミングが毎日異なっているという人は滅多にいません。時間は多少ずれたとしても、食事の後であったり寝る前であったりと、生活の流れになかに自然と収まっています。
片付けのタイミングも、うまく生活の流れのなかに収めてしまえば、半自動的に終了させることができます。
頑張りすぎない
歯磨きを頑張りすぎて、バーンアウトしたという人は滅多にいません。片付けも燃え尽きるほど頑張ってはいけません。
片付けが人生の目的だというのでもない限り、あくまでも余力でできる範囲に抑えましょう。
片付けが先か、捨てるのが先か
それが明らかにゴミならば、迷うことなく捨てることができます。さっさとゴミ箱に放り込めば終了です。
また、毎日使っているモノならば、あるべき場所に待機しているはずで、特に片付けを考える必要はありません。
問題はその間にあるモノたちです。まずは簡単に判断の付くものから取り掛かりましょう。ここではキッチンを例に考えてみます。
1.ダブリの発見
まず、キッチンツールから見てみましょう。用途が同じものが複数ありませんか?
フライ返し、しゃもじ、栓抜きなどがいくつも出てきたという事例はとても多くあります。普通の家庭であれば、そんなにたくさん必要なはずはありません。
ダブっているものは、一番使いやすいもの、品質のよいものを残して処分しましょう。ここではダブリを間引くだけで片付けは後回しです。
2.多すぎるものを減らす
器を集めるのが趣味、あるいはしばしばパーティーを開いているという人以外は、家族の人数分だけの食器があれば十分です。それ以上のものは処分しましょう。
食品のストックは、賞味期限が切れていたらショックですね。陸の孤島住まいでもないかぎり、大量の備蓄は不要です。当分の間、買わないように気をつけましょう。ここでも片付けは後回しです。
3.大きすぎるものはやめる
大は小を兼ねるといいますが、必ずしも正しいとはいえません。
たとえば大きすぎるお鍋、場所ふさぎですし、少量の料理には使いづらくて洗うのも大変。いつも作っている料理の分量に合ったサイズのもの以外は処分対象です。
4.稼働率から考える
「これ、いつ使ったんだっけ?」便利グッズなどにありがちなケースです。本当に便利なモノなら、毎日のように大活躍しているはず。滅多に使わないモノは、なくても困らないモノと判断できます。
稼働率が低いモノは、クリ剥き・ギンナン割りなどのような、あるとないでは作業効率が格段に違い毎年必ず使うというモノ以外、処分対象です。
片付けの手順とルールを決めればうまくいく
ここまでで、キッチンはかなりスッキリしてきたはずです。片付けには整理と整頓の2ステップが必要で、まず整理から行わなければうまくいきません。
整理とは「理由」にしたがって「整える」という意味合いです。この「理由」にはひとそれぞれのものが含まれていて、そのひとらしさが現れる部分でもあります。だからこの部分は深堀りしません。
その代わりに、わかりやすくて目に見える数値である数・量・サイズ・頻度を対象にしました。ここまでで地ならしは完了、次回に続きます。
今日のボタモチ
今日のボタモチは【根回し】です。ダーティーなイメージが強い言葉ですが、これは「大人の配慮」といえるものです。
周到な準備があってこそ成果は期待できるというもので、上手な根回しの上に乗っかって、モノゴトは粛々と進んでいくのです。
※ 今日はボタモチ、1個追加!
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