ネスカフェの香味焙煎Dip Styleをレギュラーと間違えて買ってしまった話

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先日近所のスーパーのお買い得コーナーで、ネスカフェの香味焙煎Dip Styleを買いました。パッケージには抽出方法のイラストまで描かれていたのですが実はコレ、インスタントコーヒーだったようです。

がっかり…そこで今回は、なぜインスタントコーヒーをレギュラーコーヒーと間違えてしまったのかについて検証します。

ネスカフェの香味焙煎Dip Styleはどんなコーヒー?


画像引用元:「香味焙煎」とは | ネスカフェ 香味焙煎

香味焙煎Dip Styleの外見はどう見てもレギュラー

ネスカフェの香味焙煎Dip Styleは箱入りの5個パックで定価398円(税抜き)。

パッケージには抽出方法のイラストや、抽出後カップから引き揚げられたコーヒーバッグの写真などがあり、どこから見ても個装タイプのレギュラーコーヒーでした。

淹れてわかった!香味焙煎はレギュラーではない

さっそく淹れて飲もうと個装パックを取り出してまず違和感が…軽すぎる。通常コーヒーバッグには、8g程度の挽き豆が入っているのに。

パッケージからバッグを取り出すと、見た目にも粉が少なすぎる…おかしい。それでも箱の説明通り、140mlの湯を注いでみたところ、一瞬で液がコーヒー色に…。

違和感がありすぎると思いつつも、説明通り90秒漬けてからコーヒーバッグを取り出すと、粉がほとんどなくなっているではないですか。

通常抽出後のレギュラーコーヒーは、湯を含んで膨らんでいるはずなのに、なぜ?

飲んでわかった!香味焙煎はインスタントコーヒー

疑問は尽きませんでしたが、とにかく飲んでみようとカップを口に近づけると、なんか濁っている…。さらに口に含んで香味焙煎はインスタントコーヒーだったことがわかったのです。

インスタントコーヒー1杯で80円近くもとるのか?わざわざインスタントコーヒーをバッグに入れる必要があるのか?疑問は深まるばかりでした。

香味焙煎はレギュラーソリュブルコーヒー

ここでパッケージをもう一度よく見てみると、「名称:レギュラーソリュブルコーヒー(挽き豆配合)」と書かれていました。

「ソリュブルコーヒー」とは溶けるコーヒーという意味で、もともとインスタントコーヒーの別名だったそうです。

ではなぜ頭に「レギュラー」がついているのかというと、インスタントコーヒーにコーヒー豆の粉を混ぜているからだとか。

香味焙煎Dip Styleはレギュラーを名乗っていいのか?

中身と違うパッケージの表記

筆者はパッケージと値段を見て、香味焙煎Dip Styleをレギュラーだと思い込んでしまいました。しかしながら、パッケージには中身とは異なっていた点があります。

それは「抽出」という言葉。コーヒー豆に含まれる成分のうち、「味・香り」の成分を水または湯に取り出すことをいうのですが、当然ながら抽出したあと、バッグのなかに膨らんだ挽き豆の出がらしが残っていなければなりません。

抽出とはいいがたい香味焙煎Dip Style

ところが「抽出後」の香味焙煎Dip Styleのバッグには、ほとんど粉が残っていませんでした。つまり、バッグの中身は「溶解」したということで、出来上がったコーヒーは「溶液」です。

こうなると、わざわざバッグに入れて余計な手間とゴミを増やした罪深さにも腹が立ってきました。

ネスカフェの香味焙煎Dip Styleの評価は?

味そのものは悪くないが…

筆者が購入したのは、「濃厚 クンディナマルカブレンド」で、重厚感のあるボディと苦みが特徴と記載されていたものです。

もともとビター系のコーヒーが好きなこともあって、味そのものはインスタントコーヒーとしてなら悪くないように感じました。

けれども、どう考えてもインスタントコーヒーとさほど変わらない商品が1杯80円、ぼられた感が拭えません。

ハメられた感がしないでもない

香味焙煎Dip Styleのパッケージの形状は、浸漬法で抽出するレギュラーコーヒーとしか見えないもので、正直ハメられた感がしないでもないと言いたいところ。

筆者のようにレギュラーコーヒーと間違えて購入した人は結構おられるようで、消費者センターに苦情が寄せられているそうです。

インスタント派からも微妙な声が

香味焙煎Dip Styleは、手軽に楽しめるインスタントコーヒーを愛好する人たちからも、「微妙…」という声が挙がっています。

変なザラつきがあるし、インスタントなら本来不要のゴミが出るのはいただけない、といった内容です。レギュラーとインスタントのいいとこどりになるか、どっちつかずになるか…経過を観察したいところです。

業界も認めなかった「レギュラーソリュブルコーヒー」

ネスレは「挽き豆包み製法」の「レギュラーソリュブルコーヒー」は、インスタントコーヒーとは別物だと主張しましたが、業界団体の見解は異なっていました。

インスタントとさほど変わらないものに、レギュラーを冠した「レギュラーソリュブルコーヒー」と名付けることを認めなかったのです。

その結果、ネスレは全日本コーヒー協会などの業界団体を脱退することになりましたが、実際に「損害」を被った筆者としては、業界団体の見解がまっとうだと思います。

結論!香味焙煎Dip Styleは紛らわしいコーヒー

間違えたのは私のせいじゃない

今回の一件で思い出したのは、JAROのCM「事実と違う・誇大な表現・紛らわしい」。

1杯80円は通常のドリップパックでもそこそこ「いいお値段」で、「ひょっとしてインスタント?」といった疑惑は微塵も浮かびませんでした。

さらに、世界的なバリスタが推奨する抽出方法の図解が記載されたパッケージ。確かに「レギュラーソリュブルコーヒー(挽き豆配合)」と記載されていますが、文字が小さくてぜんぜん目立たない。

最近「うっかり」が増えている筆者ですが、今回ばかりは「間違えたのは私のせいじゃない」と言ってよいと思います。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【こだわり】です。

ネスレが業界団体を脱退するほどの自信とこだわりでプロデュースした「レギュラーソリュブルコーヒー」ですが、消費者に受け入れられなければ単なる勘違いに転落します。ひとり我が道を行くか戻ってくるか、見守りたいところです。

※今日はボタモチ、半分追加…。

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