それってあおり運転かも?適用される違反や罪になる基準も知りたい

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警察官

あおり運転も厳罰化が叫ばれている昨今ですが、今のところ「あおり運転禁止違反」というようなものはまだないそうです。

そこで今回は、あおり運転とみなされる行為がどのような違反に問われるのか、罪になる基準はあるのかについてのほか、あおり運転を回避する方法を紹介します。

あおり運転で適用される違反とは?

パトカー

道路交通法には「あおり運転」という違反条項は存在しないため、あおり運転につながる行為によって違反となる法令を根拠として、取り締まりが行われています。

車間を詰めたら「車間距離保持義務違反」

車間距離を詰める「車間距離不保持」は、ありがちな行為ですが自分にそのつもりはなくても車間距離が不適切であれば違反となり、「車間距離保持義務違反」に問われます。

警察では増加するあおり運転への対策として取り締まりを強化しており、摘発数は2018年で11,793件、一般道でも1,232件です。ちなみに捕まると、5万円以下の罰金となります。

無理な割り込みは「進路変更禁止違反」

後方から進行してくる車が急ブレーキや急ハンドルで避けざるをえないような無理な進路変更を行うと、「進路変更禁止違反」となります。

筆者は以前、急な割り込みを避けようとして急ブレーキを踏んだため後続車に追突されてしまった気の毒な車を目撃したことがありますが、最初に割り込んだ車はそのまま走り去ってしまったようでした。

不必要な急ブレーキは「急ブレーキ禁止違反」

運転においては、原則として「急」のつく操作は事故を招く元となるため避けるべきものとされています。

あおり運転でよくある割り込んで急ブレーキをかける行為は、「急ブレーキ禁止違反」に加えて「進路変更禁止違反」にも該当することが多いようです。

また、左側から追い越して割り込めば、「追越しの方法違反」にもなります。

危険な幅寄せは「安全運転義務違反」

必要以上に車体を接近させる危険な幅寄せ行為は、「安全運転義務違反」に問われます。

ところで先日、左折のため幅寄せして信号待ちしていた車に自転車が悪態をついているのを目撃しました。自転車は無免許で運転できるので、知らなくてもしかたない?

クラクションやハイビームも取り締まり対象

必要以上にクラクションを鳴らすと「警音器使用制限違反」、夜間に前方車両の運転者の目をくらませるなどのためにハイビームを照射すると「減光等義務違反」となります。

なお大陸では運転中、クラクションをしばしば鳴らすことで周囲に自分の存在を知らせているということですが、日本とは違った目的でクラクションが使用されているようです。

あおり運転が罪になる基準は?

あおり運転は刑事処分になりうる

あおり運転につながる行為は一般的に行政処分にとどまり、刑事処分にまでは至らないことが多いものです。

けれども、あおり運転が元で相手が死亡したりケガを負ったりすれば「危険運転致死傷罪」や「殺人罪」となることもあります。

暴行や脅迫で一発免停

警察ではあおり運転の厳罰化を求める声を受けて取締りを強化しており、あおり運転が「暴行罪」や「脅迫罪」となるケースもあります。

殴る・蹴るなどの暴力行為だけでなく、脅す目的で行った相手に接触しない行為でも「暴行罪」に該当するようです。

なお、暴行・傷害・脅迫がともなうあおり運転を行った場合、点数に関係なく一発で免停になります。

あおり運転を回避するには?

とにかく車間距離をとる

あおり運転を回避できるベストな方法は、とにかく車間距離をとることです。一般道なら、走行速度から15を引いた距離が適切な車間距離の目安となります。

乗用車1台の全長が約5mなので、40km/hの場合は25mで5台分、50km/hの場合は35mで7台分と考えればわかりやすいでしょう。

危なそうな車から離れる

いかにもそれらしい運転をしている車を見かけたら、早めに離れることが一番です。たいていの場合、道を譲れば機嫌よく走り去ってくれるでしょう。

すでに狙われてしまったようなら、ガソリンスタンドやコンビニなど第三者がいるところに逃げ込むことをおすすめします。

ドライブレコーダーはとても有効

最近、ドライブレコーダーをつけている車をよく見かけます。ドライブレコーダーはいざというとき証拠になりますが、あおり運転をしない・させないための抑止力にもなるのです。

なんせ一部始終記録されているわけですから、下手なことはできませんね。

あおり運転回避のコツは間合いと離脱

走り去るダチョウ

あおり運転からは逃げるが勝ち

「君子危うきに近寄らず」といいますが、護身術と同様にアブナイものには近寄らないのが一番です。

無意識のうちに自分があおり運転をしてしまわないようにするためにも、対象となる行為を意識しておくことが必要でしょう。

万一あおられそうになったら、間合いを取ってすみやかに離脱することがベストです。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【記録】です。

ドライブレコーダーはトラブルの際に証拠となるだけでなく、トラブルを未然に防ぐ効果も期待できます。留守番電話の録音機能が、詐欺防止に役立つことと似ていますね。

※今日はボタモチ、1個追加!

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