同居する独身の子供への心配と負担!いつまで実家暮らしを続けるの?

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先日10年ぶりに出会った知人がこぼしていました。子供たちが誰も家から出て行かず、毎日の炊事と洗濯にうんざりしているというのです。最近では未婚のまま親と同居を続ける方が増えているそうで、知人も「いつになったら出て行ってくれるのか」と悲鳴をあげていました。今回は、実家暮らしを続ける独身の子供の実態と将来の展望についてです。

実家暮らしを続ける独身の子供が負担

独身の子供にとって実家暮らしは極楽

知人宅の子供たちは全員社会人ですが親と同居を続けていて、毎月2万円を家に入れているそうです。知人は毎日のように3食(お弁当を含む)を作り、1日に5回洗濯機を回しているとのこと。「正直、もうしんどい」といっていました。

筆者が「そろそろ出て行ってもらったら?」というと、「安月給だし、車のローンもあるから厳しい」とのこと。社宅にでも入居できない限り、一人暮らしは経済的にきついでしょう。正直なところ、家付き賄い付きで月額2万円なら、筆者もぜひお願いしたいところです。

実家を出るタイミングを逃すと厳しいかも

我が家の場合、子供たちは学生時代から実家を離れており、そのまま遠方に就職して独立しました。

就職で実家に戻ってこなかった理由は、働きたい職場が実家方面になかったことが大きいようですが、家にいるとこき使われることと、都会で暮らしたかったことも影響していると思われます。結婚以外で実家を出るには、就職はとてもよいチャンスだといえそうです。

一人暮らし最大のデメリットはお金が掛かること

とはいえ実家から通えるところに就職した場合、実家暮らしを続けるケースが多くなるでしょう。なんといっても一人暮らしはお金が掛かります。まず住居費が5~6万円(都市部だともっと高いはず)、これだけで月収の1/3ほどの出費です。

さらに食費もかさみます。自炊で節約を試みても、上手に食材を繰り回さないと逆に高くついてしまうようで、貯金したいなら断然実家暮らしです。

また、車がほしいなら実家住まいでなければ無理かもしれません。ローンに加えて税金・車検代・車庫代・保険代などの維持費を含めると家賃より高くなりかねず、一人暮らしでは生活できなくなってしまいそうです。

実家暮らしはやめられない

実家暮らしだと可処分所得が増えるだけでなく、面倒な家事を母親が代行してくれます。またほとんどの場合、両親の稼ぎより子供の稼ぎは少ないため、独り暮らしで実家レベルの暮らしを続けることは難しくなるでしょう。

実家でのリッチで優雅な暮らしを手に入れるためのコストは、せいぜい2~3万円。昔は「結婚」への圧力が高く、近所のおせっかいなおばさんたちが「お見合いしろ」と家に押しかけてきました。

けれども最近は生涯独身でもOKという世の中になって、肩身の狭い思いをすることはありません。こんなおいしい暮らしはまずやめられず、実家暮らしは延々続くものとみられます。

独身の子供が実家暮らしを続けるデメリットとは?

結婚は老後の保険にならない

長らく独身の子供と暮らし続けている親御さんの多くは、「独身の子供の老後が心配」と口にします。また、「実家にいるから出会いがない」ともおっしゃいます。

けれども結婚が老後の備えになっていた時代は、とうの昔に終焉しています。特に女子はほとんどの場合夫に先立たれて、あらかたが独居か施設暮らしとなるのです。

なお、実家にいるから出会いがないのでは?と心配しておられますが、実家暮らしが快適過ぎて、結婚そのものを馬鹿らしく感じるようになることは充分にありえます。

親の介護で退職するとジリ貧に

今は元気な親御さんも、加齢に伴って衰えていきます。最近よく耳にする気の毒な事例は、同居している親の介護のために仕事を辞めた独身の子供のケース。

長引く介護で生活が行き詰まったり、親の死後に年金が打ち切られても年齢的に再就職がままならかったりといった事例です。

ほかのきょうだいが甘えてしまい、同居の子供にだけ介護の負担が集中することはありがちなことですが、仕事を辞めることだけは避けていただきたいものです。

独身の子供の面倒をみつづける母親の将来は?

いずれは二人三脚になるかも

今はあれこれと子供の面倒をみている母親ですが、夫の死後、同居している独身の子供は頼りになる存在です。筆者の別の知人は、筆者と同年代の未婚の娘さんとの同居を続けています。

娘さんは勤め先の倒産後、正規採用での再就職が叶わず、知人は夫亡き後の年金だけでは生活が成り立たず、というわけでふたり寄り添いながら暮らしてきました。

引き返せないなら進むしかない

このところ目に見えて衰えてきた知人は、娘さんの介護を受けながら過ごしていますが、娘さんを手元に置き続けたことを後悔しています。そして自分が死んで年金が打ち切られたら、娘はどうなるのだろうと涙ぐむのです。

とはいえ、娘さんに手を引かれて歩く知人は幸せそうにも見えます。独身の子供の面倒をみつづけた母親の将来は、明るいのか明るくないのか…答えを出せる人はいるのでしょうか。

独身の子供を独り立ちさせる方法

独身の子供との同居は生物学的に不自然?

ほとんとの生物は、一人前になった子供は親から離れていきます。独身の子供が親の世話になりながら同居を続けるケースは、生物としては不自然な状態です。とはいえ、人間はもともと不自然な生物であり、今さら自然な状態には戻れません。

独身の子供を独り立ちさせたいなら、とりあえず弁当まで作ってやるような過剰サービスを止めるか、徴収額を値上げするかを提案します。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【経済的】です。

一人暮らしが不経済な生活形態であることは間違いなく、ひとつ屋根の下に集まって暮せばコストを下げられます。実家暮らしはデフレ下において、経済的にベストな選択といえるでしょう。

※今日はボタモチ、1個追加!

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