自宅で家族が死亡したとき救急車を呼んだら警察が来るって本当?

記事内に広告が含まれています。

家族が自宅で死亡した場合、救急車を呼んだら警察が来て大騒ぎになるという話が広まっています。仕事柄、筆者は高齢者と日常的に接しており、そのなかのおひとりが、ご自宅で誰も知らないうちにひっそりと亡くなられました。

当然、ご家族は119番通報されましたが、警察もやって来たそうです。今回は、筆者が実際にご遺族からうかがった体験談を紹介します。

家族が自宅でまさかの死亡!救急車を呼んだら…

仕事から戻ると、おじいちゃんの朝ごはんはそのまま

亡くなられた男性の年齢は83歳でしたが、社交ダンスや絵画を楽しまれるお元気な方でした。男性は朝寝坊タイプで、日頃からご家族より遅く起床しておられたそうです。そのため、いつもご家族は男性の朝食を用意して出勤されていたのです。

ところがその日ご家族が帰宅すると、用意しておいた朝食はそのまま手を付けられていませんでした。そこでご家族は「おじいちゃん、体調が悪いのかしら?」と思い、男性の部屋へ様子を見に行ったところ、男性は身動きひとつせずに眠っておられました。

救急車を呼んだけど結局病院には運ばれず…

ご家族は大慌てで、「とにかく救急車を!」と119番通報されました。けれども到着した救急車は、男性を病院に運んではくれませんでした。その後警察がやってきて、男性の様子を見てからご家族に一通り事情を聞いて帰られたそうです。

男性と同居していた息子さんは、あまりに突然な父親との別れに心の整理がつかない…ということでした。

そこで父親がどんな日常を送っておられたのかを知るために、父親が日頃よく出掛けていたと思しきところを訪問しようと思い立ち、筆者がいる事業所に来られたというわけです。

警察にあらぬ疑いを掛けられない方法は?

事件性の有無が運命の分かれ道

息子さんのお話を聞いて、自宅で家族が亡くなったら警察に厳しく尋問されると聞いていた筆者は意外な思いでした。ご家族から聞き取った話の内容に加え、男性が83歳と高齢であったことや着衣や部屋に不自然な様子が見られなかったことから、警察は事件性がないと判断したようだ、と息子さんはおっしゃっていました。

鉄則は「現場」をそのままにしておくこと

お風呂で亡くなられたような場合にやってしまいがちな行動として、浴室の外へ運び出して衣服を着せるということです。

このような行動は人情として当然のことなのですが、警察の判断を誤らせる行動と受け取られ、事件性の有無を厳しく追求されてしまうことになります。今回の男性の場合はベッドの中で静かに亡くなっておられたため、このような問題は起きませんでした。

家族が自宅で亡くなったらかかりつけ医を呼ぶのがベスト

イザというときに頼りになるかかりつけ医

病院で亡くなった場合、たいていはすんなりと医師が死亡診断書を書いてくれるので、警察が介入することはほぼありません。自宅で亡くなった場合でもかかりつけ医を呼ぶことができればほとんどの場合、病院のときと同様に死亡診断書を書いてもらえます。

今回お話をうかがったケースでは、男性に掛かりつけの病院はありましたが、ご家族はその病院ではなく119番に連絡してしまいました。警察がすんなり引き取ってくれたからよかったのですが、一つ間違うとご家族は心理的に大きなダメージを負うところでした。

救急車を呼んではいけないといわれても…

自宅で家族が亡くなったときに救急車を呼ぶと警察が来るという話が知られるようになり、「救急車は絶対に呼ぶな」という意見を見聞きすることが増えています。

しかしすぐに救急車を呼べば蘇生するかもしれないと思い、とっさに119番通報してしまうのは当然の行動で、ほかにどうすればいいのでしょうか。

家族が自宅で死亡するリスクには頼れるかかりつけ医を

かかりつけ医の確保は重要な老後対策

自宅で亡くなっている家族を発見したとき、まず一番に連絡を取ることができるかかりつけ医を確保することができていれば、本人も家族も安心できるでしょう。

とはいえ、滅多に病院へ行かない筆者のような人間は、どうやってかかりつけ医を確保すればよいのやら…。老後対策として、かかりつけ医を確保することはかなり重要な課題であるといえます。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【担保】です。

将来生じるであろう不利益に備えられる担保があれば、安心して暮らせます。とはいえ担保を維持するにはそれなりの手間やコストが必要となるため、痛し痒しです。

※今日はボタモチ、1個追加!

コメント

タイトルとURLをコピーしました