生命保険に入る意味は本当にある?必要な人といらない人は誰?

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筆者は「ノストラダムスの大予言」を信じて終身保険を解約したクチで、その後掛け捨ての共済オンリーですませていました。ところが現在の保障は60歳で打ち止めになるため、今後のことを考えてFP(ファイナンシャル・プランナー)の有料セミナーに参加したのです。

そこで教わったことのなかから、今回は「そもそも生命保険に入る意味とは?」という根本から、生命保険が必要な人といらない人についてシェアしたいと思います。

そもそも生命保険に入る意味とは?

日本人は生命保険が大好き

世界的に見ると、われわれ日本人は生命保険が大好きな国民のようで、なんと9割近くの世帯がなんらかの生命保険に加入しているということです。

人気の高い終身保険では保険料の支払い総額が1千万円を超えており、決して安い買い物ではありません。月々の保険料は平均で3万円以上となっていて、「保険貧乏」におちいっている方も少なくないそうです。

生命保険だけでなく医療保険や介護保険にも加入

FPの話によると、「保険料は手取り収入の1割以下に抑えるべき」ということでした。ところが手取り30万円の世帯では、生命保険の保険料だけで1割をオーバーしてしまいます。

そのうえ多くのご家庭では、世帯主の生命保険に加えてご家族の医療保険や、老後に備えて介護保険などにも加入しているのです。これでは「保険貧乏」まっしぐらとなります。

「もしも」への備えがあれば憂い無し?

それでも多くのご家庭では、「もしも」のときに備えて生命保険は必須だと考えておられます。確かに「備えあれば憂い無し」といいますが、「もしも」への備えが現在の生活を圧迫しているなら、本末転倒です。

大半の生命保険は途中解約すると大幅に元本割れしてしまうにもかかわらず、現に約35%の方が満期を待たずに解約しておられます。

生命保険に加入する意味はあくまでも緊急保障

かつては生命保険で財テクできた時代がありました。けれども超低金利が続く昨今、おいしい保険商品はもうありません。まずは貯蓄と保障を切り分けることからスタートしたいものです。

また、保険の「焼け太り」などは非合法でなければありえない話であって、保険で儲けようという考え自体が間違っています。

つまり、生命保険はめったにないことが起きてしまったとき、緊急的に手当するためのもので、それ以上の意味はないのです。

生命保険が必要な人とは?

FPが爆弾発言!「加入してもよい保険は少ない」

今回のセミナー講師であるFPは「保険を売って稼ぐ」という商売をメインにしていないということらしく、なんと「加入してもよい保険は少ない」とキッパリ明言されました。

特に厚生年金と社会保険に加入している方なら、「医療保険」と「介護保険」は不要とのこと。さらに「保険による貯蓄」はデメリットが大きすぎてナンセンスだとも。

筆者自身、保険のほとんどは「胴が絶対に勝つ博打」だと考えているのですが、業界人であるFPがそこまで言っていいのか?それとも業界人だからこそ言い切れるのか?いずれにしても大半の生命保険は、加入すると損する商品であるということのようです。

生命保険が必要な人は少ない

それでも生命保険に入った方がいいのでは?という方は存在しますが、目的が違うためそれぞれ必要な保険も異なります。

子育て世帯

子育て世帯では、稼ぎ手亡き後もお子さんの養育費が必要です。そこで、子育て期間中のみ「掛け捨て定期保険」での対応をおすすめします。ネット生保を利用すれば月々6,000円程度でOKです。

なお、住宅ローンを組んでいる方なら、「団体信用生命保険」に加入しているはずなので、その後の住居費は不要となります。したがって、保証額は少なめでも大丈夫です。

またサラリーマンの方なら社会保険や傷病手当金などがあるため、収入補償保険も基本的に不要です。

自営業の方

自営業の方は、サラリーマンのような手厚い社会保障は期待できないため、自前で保障を用意する必要があります。会社員とはちがい、自営業の方は働けなくなったら即、収入が途絶えてしまいます。このリスクに対応するためにおすすめしたいのが損害補償保険の「所得補償保険」です。

また、遺された家族への保障としてお子さんがいない場合は、「定期保険」より掛け金が安い「収入保障保険」もおすすめできます。掛け金は月額3,000円程度からありますが、タバコを吸わない方ならもっと安くなるため、愛煙家の方はしばらく禁煙されてみてはいかがでしょうか。

なお、「所得補償保険」「収入保障保険」とも、加入できる年齢は50~55歳までのものが多い点にご注意ください。

まだ貯金が充分ではない方

FPは「生命保険より貯金」とも話していました。とはいえ、その貯金がまだ充分ではないという方もおられるでしょう。そんな方は、ある程度の蓄えができるまでの期間限定で、「掛け捨て定期保険」に入っておくことをおすすめします。

また若い人なら奨学金、子育て終了世帯なら学資ローンが残っているような、住宅ローン以外の借入金があるケースも同様です。目標額と積立額から期間を割り出し、定期保険の加入期間を決めましょう。

意外と多い生命保険がいらない人

保険は基本的に元が取れない!

生命保険の類は、ほとんど元が取れないようにできています。実のところ、保険で元が取れないほうが幸せではあるのですが、お世辞にも保険は「良い買い物」とは言い難いものです。

セミナーの担当FPは、社会保障では足りない部分や時期だけ、保険料が安い掛け捨ての保険でカバーしながら、貯蓄で「万一」に備える方向にシフトすることを勧めていました。

生命保険はよく「お守り」だといわれますが、お守りに毎月3万円以上の金額を何十年間も支払い続ける必要はないでしょう。ご自身が加入している保険、どのくらい元がとれないのかを一度計算してみると面白いかもしれませんよ。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【盛りすぎ】です。

欲をいえばキリがないのは、保険も同じです。本来の目的以上に盛りすぎないよう、ほどほどのところで手を打ちたいものです。

※今日はボタモチ、1個追加!

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