家族葬でありがちなトラブルは?香典や弔問はする?しない?

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家族葬は、明朗会計で納得のいく葬儀ができると人気が高まっているようです。一方、声を掛けなかった方から「なぜ知らせてくれなかったの?」と苦情を言われたという声も聞かれます。また、香典や弔問はどうすればいいのかなど疑問は尽きません。

今回は、知っておきたい家族葬でありがちなトラブルや疑問についてです。

家族葬でありがちなトラブルとは

サービス内容に関するトラブル

最近では従来からの一般葬より、家族葬で故人を見送りたいという声が多くなっています。実際に家族葬を取り扱う葬儀会場や、家族葬に特化した専門業者などが増えているようです。

値段をみると20万円台から受け付けているようなところもあり、これなら従来のお葬式の10分の1以下ですみます。

ところが内容をよくみてみると、外せないサービスまでが基本料金外の「別途料金」となっていて、基本プランに加えてたくさんの追加オプションが必要となるケースも少なくありません。

家族葬を利用するなら、費用の総額だけでなくサービスの内訳をよく確認して、必要なものが含まれていない場合の追加料金まできちんと把握しておく必要があります。

ちなみに筆者が先日参加したセミナーを主催していた家族葬専門業者では、必要なものがそろったシンプルプランを50万円程度で提供しています。

▼家族葬で必要な費用は?

親類縁者とのトラブル

家族葬は、参列者の人数を抑えることでシンプルな葬儀となり、費用を抑えたり心身の負担を少なくしたりすることができます。目安として家族葬で呼べる参列者の人数は50名以下で、20名程度のプランを利用するケースが多いようです。

このため、親類縁者から「淋しいお葬式だった」「故人が浮かばれない」などのクレームを受けることが多々あります。また、内輪だけで静かにお見送りした場合、「なぜ身内の自分を参列させなかったのか」と後々責められることも少なくありません。

葬儀にお呼びしない場合でも、親類縁者にはすぐに連絡しておかないと後々こじれます。なお、葬儀会場や会葬時刻などは伏せておかないと、先方を混乱させてしまうので注意が必要です。

お身内以外の方からのクレーム

葬儀がすんだら早めに挨拶状を送っておきましょう。挨拶状には家族葬にて葬儀を執り行ったことと、すぐにお知らせしなかったことへのお詫びに加え、これまでのご厚誼に対する感謝の言葉を記しておくとよいでしょう。

それでもお葬式にお呼びしなかった方からクレームを受けることも考えられます。特に、挨拶状が届く前に、故人が亡くなったことを家族葬にお呼びした方から伝え聞いた場合、ひどく感情を害してしまう方もおられるようです。

こうなってしまったら丁重にお詫びするしかありませんが、理解してもらえなくても仕方ないという割り切りも必要です。

お寺とのトラブル

菩提寺がある場合、家族葬を行ったことで納骨を断られることもあります。お寺側にすれば、勝手によそで葬儀をすませてしまったお骨は引き受けられないということなのでしょう。

家族葬でお見送りするつもりなら、あらかじめ家族葬での読経をお願いできないか問い合わせておくことをおすすめします。もし読経や納骨を断られてしまうようなら、これを機に墓じまいを考えるか家族葬を諦めるかをお選びください。

弔問客の来訪が続くトラブル

家族葬を終えてしばらくすると、故人が亡くなったことを知った方々からの弔問を受けることがあります。弔問客を無下にはできず対応に追われることになり、2日間で終わる一般葬の方がかえって楽かもしれません。

故人や遺族は、静かなお葬式を願って家族葬を選択したのでしょう。しかし故人や遺族の社会的立場やこれまでのお付き合いによっては、葬儀にお呼びすべき方や、義理が立たないためどうしても参列したいという方が多くおられる場合もあります。

葬儀が内輪ですまされそうにないケースでは、家族葬ではなく一般葬を選択しておいた方が無難でしょう。

家族葬で香典はするもの?しないもの?

一般的なお葬式では、受付でご香典をお渡しするのが常識でした。けれども家族葬では、ご香典を辞退するケースが多いようです。もちろんご香典を受け取ることも可能ですが、受付人員の確保や当日返しの準備などが必要となります。

ご香典を辞退したい場合は、お呼びする方にはっきりとその旨をお伝えしておきましょう。参列する場合は、喪主側の意向に従うことが故人へのご供養です。

家族葬のあと弔問はどうすればいい?

家族葬へ呼ばれなかった場合、弔問は控えておきましょう。「これまでお世話になったのだからせめて線香の一本でも」と思う気持ちは充分に理解できるものですが、故人やご遺族の意向を尊重することが、オトナの態度ではないでしょうか。

自分の気持ちがすまないから是が非でも・・・というのは、自己中心的な考えといえます。お悔やみ状を送るにとどめ、静かに故人のご冥福をお祈りすることが最高のご供養となるでしょう。

家族葬のトラブルは未然に回避したい

家族葬は周知途上の新しいサービス

家族葬はこれまでの一般葬と勝手が違い、さまざまなトラブルが起こりがちです。香典や弔問などを辞退されることも多く対応に悩むところですが、御遺族の意向を尊重しておくのが一番です。

家族葬を行う場合には、起こりがちなトラブルを事前に知っておくことで回避できます。家族葬の内容は一律ではないため、注意が必要です。利用する葬儀会社のサービス内容をよく把握して、悔いのないお見送りをしていただきたいと思います。

今日のボタモチ

今日のボタモチは【遠慮】です。

相手の意向を尊重すると義理が立たない場合、義理を引っ込めるのが正解でしょう。遠慮会釈もないのはオトナとしてよろしくないのでは?

※今日はボタモチ、1個追加!

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